ロガーとは山奥でチェーンソーを使って巨木を切り出し製材し、大掛かりな重機で山から下ろすといった過酷な作業に従事する男達のことです。 様々なワーカーに向けて職種にあわせて特化した靴のデザインを早くから行っていたレッドウィング社は、1940年代初めにロガーブーツのベースとなるブーツを開発しました。肉厚のレザーをふくらはぎまで靴紐で締め上げ足首を守る丈のアッパー、木材が足の上に落ちるような事故から足の指先を守るためのスティールトゥ、カカト部を包む大きなヒールカウンターを固定するための大型のアウトポケット、山の斜面を下る時に踏ん張りの効く湾曲を持ったヒールなど、ヘビーデューティーを極めたワークブーツです。 街中で履くには明らかにオーバースペックなロガーブーツですが、今回のロガーブーツは1961年に初めてビブラム社のソールを搭載した#899という8インチ丈のラウンドトゥブーツを元にロガーを現代風にリファインし、街中でも履きやすくコーディネートもしやすくデザインされた一足です。 日本では今回のロガーは初登場となりますが、#4585はかつてヨーロッパ限定品番として発売されていたもので、レッドウィング120周年にあたりヨーロッパ市場の要望により復活しました。ブライアーに加えて、ブラックカラーが完全新作としてラインナップに加わります。 アウトソールには高い防滑性に加え、柔らかいソールにより履き心地が向上したビブラム?・TC4プラスラグを採用。雨などの侵入をより防ぐストームウエルト、しっかりとしたホールドで足を守る8インチのハイト、丸みを帯びた美しいフォルムのラウンドトゥ。ファッション向けのブーツとしてはハイスペックな機能を搭載した、現代におけるロガーブーツとして新たな魅力を持つ一足が誕生しました。 使用されているオイルスリックはその名の通りオイル分を豊富に含んだレザーで、表面に施されているシボ加工によりさらにレザーの風合いを楽しめる一足となっています。